さて、正社員の夢と現実記事、当方にとって本丸である「異動編」である。
派遣から正社員に成るにあたり、上司から「もちろん異動はあるが、それは大丈夫か?」と釘を刺されていた。
もちろん、覚悟はしていたけれど、そんな事より「安定」、「ボーナス」、「終身雇用」と言う、輝かしいメリットに目を奪われ、想像しきれなかったというのが、結論である。
具体的に見ていこう。
当方は、派遣社員時代の実績を買われ、そのまま正社員登用して頂いた。
取り急ぎは、「仕事内容も現場も変わらず」との事だったので、こんないい話は無いと思った。
なんなら、ちょっと今の仕事にも「飽き」が来ていたし、「異動なんてドンと来い!」状態だったわけである。
しかしだ・・・。
異動先は、まったく業種も違うし、もちろん知らない人ばかり。今まで築いてきた人間関係も全てフラット、ゼロ状態に戻る。
異動先で苦労したのは、「自分に合っているか」とか、「自分が行きたい部署」、「行きたい場所」、「行きたい人がいるところ」なんて理想は全くお構い無しで、その時の会社の都合、上司の気分次第で、次の日から、全くの門外漢の現場に立たされることがあるというリスクだ。
あんなに、アルバイトや派遣が嫌で正社員になったのに、いきなり「バイト初日」の様な、気苦労に悩まされることである。
新しい現場では、それこそ、せっかく正社員になった自分が、先ずは仕事を教えてもらわなければならないので、もちろん古株のアルバイトや派遣にペコペコ頭を下げ、下手に出て、教えを請わなければならない。
今までの経験、実績、人脈、信頼関係なんて、迎える側にしたら、クソくらえ、知ったこっちゃない状態だからである。かつての自分がそうであったかの様に・・・。
加えて、「PART③~責任編~」で書いたような責任ものしかかってくる・・・。
更に、恐怖なのは、もちろん会社にもよるが、そんな状態が、「早くて、半年に1回」訪れることで、その度に、「バイト初日の様なペーペー」を経験しなければならないことである。
これは相当の恐怖だ。
どこの現場にも、古株の「お局様」の様な面倒くさい派遣スタッフやアルバイトはいるもんで、当方はむしろ正社員として、全く仕事スキルもなく内容も解らないのに、その様な「お局」が仕切ってしまっている腐敗した現場の改善を求められて投入され、とても苦しい思いをした。
さらに別の異動先では、社内でも有名なパワハラ上司の部署に異動させられ、ノイローゼになってしまい、自殺まで考えたのである。
(このパワハラ問題は、とてつもない壮大なエピソード及び、物語があるので、必ず、また改めてしっかり記事にしたい。こうご期待!w)
会社が大きければ大きいほど、このようなリスクはあると考えていて、例えば、音楽が好きで、クリエイティブな仕事をしてきて楽しかったのに、異動により次の日から経理部にまわされ、毎日お金の計算だけをすることになったり・・・、てな具合だ。
さらに、グループ会社ともなれば、それはもう、「リアル『半沢直樹』」の世界で、子会社や関連会社に異動となると、本当に今までやって来なかった仕事をするハメになる場合もある。
アーティスティックな仕事をしていたのに、翌日から、小売り店舗のレジ打ちをひたすらする毎日が待っている場合もあるのである。
あくまで、一側面であるが、これが当方が経験した紛れもない「正社員、そしてサラリーマンの現実」である。
君に、その覚悟はあるか?!
さすがに、デメリット&恐怖心ばかり煽っても切なくなる自分がいるので、最後のPART⑤では「メリット編」と題して、前向きな記事も書いておこうと思う。
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