劇伴やBGM制作、ゲーム音楽に更に強くなった、KOMPLETE13!
※2023年 追記※
現在、KOMPLETEシリーズの最新Ver.は「14」です。「13」時の記事ですが参考にして頂ける点も沢山あると思うので是非お読み下さい!「14」の記事もまた投稿したいと考えています!
さて、この投稿時も絶賛セール中の、KOMPLETE!
毎年、夏やブラックフライデー(11月前後)に開催されるそのセールの度に、まだ買っていない人は気になっているんじゃないでしょうか。
当記事投稿時現在、その最新バージョンである()「13」をレビューします!
先ず、結論から言って・・・、13になった現代も、
お勧めは、ULTIMATE!
もちろん、
「金はある!四の五の言わず最上位版が欲しい!」って方は、
そりゃCollector’s Editionが一番良いです。
でもやっぱり高い(標準価格は税込み¥200,000以上w)!
ディスクの空き容量が、1150GB必要w!
ってなわけで、やっぱり今回もULTIMATEが一番、音源数&価格ともにバランスよくオススメかなと思います!
その辺のシリーズを通してのざっくりしたレビューは、コチラ記事をご参照下さい!↓
今回の「13」は、益々、劇伴やBGM、映画音楽やゲーム音楽に強くなったな・・・と言う印象です。
今回も、忖度無し!
惜しい!と思う部分も赤裸々に記していきますよ!
それでは行ってみましょう!
KOMPLETE 13 ULTIMATE、気になる新規追加音源をピックアップ!
さて、先ずは今回「13」となって新たに加わった新規音源の中から「ULTIMATE」で使えるものを、いくつかレビューしたいと思います。
SESSION GUITARIST PICKED ACOUSTIC
これは、歌物やポップス作曲家にとっては、待望の・・・というかようやく!待ってました!
と言う音源では無いでしょうか。
これまで、SESSION GUITARISTシリーズとしては「STRUMMED ACOUSTIC」が無印と「2」と、
二つも音源が入っていて、
いわゆるアコースティックギターのジャカジャカストロークでかき鳴らす音源としては、充実していた訳です。
しかし、そうなると、アルペジオやリフパターンもどうしても打ち込みたくなり、
その音源が無かったわけですが、これでようやくそのモヤモヤも解消です!
今はギターに特化した音源もかなり沢山の物が出ており、
その多くがストロークのバッキングパターンに加え、リフやピッキングパターンも生成してくれる物がほとんどの中、
「全部入り!」と言う欲張り感があるKOMPLETEを手に入れても、この手の音源が手に入らなかったのは痛かった所。
まだまだ、細かい所で自由度には欠ける音源ですが、
これで、ELECTRIC SUNBURST、そしてさらに今回新しく加わった、ELECTRIC SUNBURST DELUXEで、
エレキとアコギの必要最低限の打ち込み環境が整った!と言っても良いでしょう!
MALLET FLUX
グロッケンシュピール、チェレスタ、シロフォン、ビブラフォン、マリンバと・・・、
マレット系の音が一つのソフトで出すことができる音源。
一見、マレット系となると「あんまり出番は無いかな・・・」とちょっと限られた使用度の印象がありますが、
実際、鳴らしてみると「これは使える!」と思いました。
各マレットを同時にアサインできる上、充実したアルペジェーターにより、
かなり豊富で面白いパターンが生成できます!
そして、出音も良い!
なので単に、マレット音源としてでは無く、劇伴やゲーム&映画音楽などにも、雰囲気作りとしてとても使える印象でした。
オーケストレーションのシーンよりも、ポップスや歌ものの中で、アクセントとして使える印象もありました。
あまり他でこのような音源は見当たらないので、とても面白い音源です。
MYSTERIA
ご覧のインターフェイスの通り、かなり怖い系の音が出せます。
ホラー映画や、ゲーム音楽にはかなり重宝するんじゃ無いでしょうか。
歌ものでの出番は限られると思いますが、プリセットを鳴らしているだけでも楽しいです。
特にゲーム音楽には活躍してくれそうです!
PHARLIGHT 、STRAYLIGHT
さてここで、一気に2つご紹介です。
PHARLIGHTと、STRAYLIGHTです。
また、劇伴やBGMに最適な音源が追加された!と言った印象。
いわゆる「雰囲気音源」なんですが、どちらも本当にその「雰囲気」が圧倒的です!
鍵盤をひとつ鳴らすだけで、世界観がドゥーン!と広がる音が鳴ってくれます。
インスト曲を作る際、まず、この2つを立ち上げ、
とりあえず鳴らしてインスピレーションを奮い立たせてからリズムを重ねていく・・・、
そんな制作過程が安易に想像できる音源です。
いやはや、KOMPLETEは益々、劇伴、BGMに強い音源集になりました!
STRADIVARI VIOLIN
さすが、実機は数十億円?もする名機の、ソロ音源だけあって、出音はリッチで素晴らしいです。
KOMPLETEにはストリングス音源に関しては既に豊富に収録されていますが、
ソロに特化した、これだけ音が良い音源が加わったのはとても嬉しい所です。
残念ながら、ULTIMATEにはバイオリンだけの収録ですが、Collector’s Editionにはチェロなどが付いてくるのが憎い所(苦笑)。
しかしながら忖度なく言うと筆者は、
このシリーズのその他のチェロ等の音源も欲しいがために、Collector’s Editionにする必要は無いかな・・・と考えます。
そこまで、オーケストラ音源に拘るのであれば、別途、オーケストラ音源を加えれば良いですし、
「とりあえずのオーケストラ」であれば、既に収録されているもので十分かな・・・、と思いました。
NOIRE
「ノワール」と読みます(ノイヤーじゃないですw)。
ピアノ音源もKOMPLETEには既にいくつも収録されていますが、更に新たな仲間が加わりました。
とても落ち着いた温かみのあるピアノ音源だと感じました。
ここでも忖度無しにレビューすると、
「ノワールのピアノじゃないとダメだ!」と言うシーンはあまり無いかな・・・とは思います。
しかしながら、ピアノ音源てのは、KOMPLETEに収録されている物はもちろん、
他社でもかなり沢山の音源があり、これがまたそれぞれ微妙に出音が違うものです。
筆者も決まったものばかり使うことはあまりなく、曲によって一番合うものをその時々で使い分けています。
特にポップスなどの歌ものを作る時は、他のオケとの馴染み具合がかなり変わって来るので、
また選択肢が増えたのはとても嬉しい所です。
ジャズや、はたまた、しっとりとしたBGM・・・何というか、
例えば高級レストランで流れている音楽?上品な楽曲に特に合うんじゃないかな、と言う印象でした。
DTMerのための、作曲ジャンル別、グレード比較レビュー!
さて、ここからは、どんなジャンルを主に作っているDTMerにとって、どのグレードのKOMPLETEが最適なのかをレビューしていきます。
もちろん、予算もストレージ容量も余裕あり!ってひとは最上位版のCollector’s Editionを買って頂くのが一番ですが、
誰しもそんな上級国民DTMerじゃないと思うのでw、参考にして頂ければ!
基本的に選択肢には入れなくていい、KOMPLETE 13 SELECT。
まずは最下位版のKOMPLETE 13 SELECTです。
しかしながら、やはりこれはあまりにも音源数にしても値段にしても中途半端・・・。
これを選ぶ理由は、ほぼ無いかなとおもいます。
シリーズ「13」になった今でも「無印」以上!と言うのは変わらなさそうです。
とは言え、大人気のシンセMASSIVEや、それなりに使えるアップライトピアノTHE GENTLEMAN等が収録されています。
ですので、オススメポイントとしては・・・
- とにかく安く、何でも良いからKOMPLETEを手に入れてみたい人。
- EDMやエレクトロを中心に作っている人。
- MASSIVEが欲しい人。
- ゆくゆくはアップグレードを考えているので足がかりにしたい人。
こんな人には、SELECTでもワンチャン有り!?かなぁと言った所です。
「KOMPLETE 13 SELECT」をサウンドハウスで見る↓
※2023年 追記※ 最新VerのKOMPLETE 14 SELECTはこちら↓
▶Native Instruments KOMPLETE 14 SELECTをサウンドハウスで見る◀ポップスや歌もの中心で、劇伴やBGMは作らない人は、KOMPLETE 13(無印)も有り!
冒頭で結論を言っているので、筆者的には、いわゆる「無印」と呼ばれているKOMPLETE 13を選択するなら、ULTIMATE以上がオススメなのですが笑・・・。
それでも、SELECTに比べれば一気に音源は増えますし(値段も上がりますけどw)、選択肢としては無いわけではありません。
とにかく筆者的には、この「13」になるまでも元々KOMPLETEは、
ポップスや歌物に使い勝手が良いサンプル系の音源よりも、EDMやエレクトロに強いシンセ系に強い印象がありました。
無印ではそれらシンセ系は最低限収録されている印象はあります。
サンプル系も必要最低限・・・まぁちょっとやはり中途半端で物足りない気もしますが・・・、
それなりに収録はされているかな・・・、と思います。
SELECTと違い、ギター、ピアノ、ドラム、ベース、ストリングスと・・・、
一応一通りはイケるかな・・・と言った所。
ただ、シネマテック系は、ULTIMATEから一気に増えるので、比べてしまうとお世辞にも充実しているとは言えません。
ポップスや歌もの、エレクトロ中心で、劇伴やゲーム音楽など、シネマティック音源は必要ない!と言う人には選択肢としてはありです。
まとめると・・・
- 劇伴、ゲーム音楽、BGMの作曲はしない人。
- エレクトロやポップス、歌もの中心に作曲する人。
- ULTIMATEを買う予算まで割けないが、アップグレードを見据えて足がかりにしたい人。
- DAW付属音源以外はあまり持っておらず、最初のマルチ音源として買う人。
このような方には「無印」はお勧めです。
「KOMPLETE 13」をサウンドハウスで見る↓
※2023年 追記※ 最新Ver.のNative Instruments KOMPLETE 14 STANDARDはこちら!↓
▶Native Instruments KOMPLETE 14 STANDARDをサウンドハウスで見る◀やはり一番バランスが良い、ULTIMATE。オールジャンル網羅で、筆者一押しです!
やっぱり価格、音色数とみても、ULTIMATEが一番バランス良く、お勧めです!
特に、劇伴、BGM、映画音楽、ゲーム音楽を作成する人は絶対にこのULTIMATE以上です。
シネマティック音源の充実度は、Collector’s Editionを買わなくとも、十分だと感じます。
もちろんサンプル系音源も一気に充実するので、ポップス、歌ものでも使える音源は増えます。
ドラム、ベースに関しては種類が多い物の、「コレ!」と言った一押しの物が無く、
結局使わない音源も多かったりしますが、言い換えると、使いきれない物も出て来るくらい、十分と言い換えることもできるでしょう。
因みに先にご紹介した「SESSION GUITARIST PICKED ACOUSTIC」は無印には収録されていません。
ストリングス音源の充実度も、無印との差が激しいです。
何よりもシネマティック音源の充実度が素晴らしいのですが、無印には収録されていない、
EMOTIVE STRINGS、DAMAGE、ACTION STRIKES、RISE & HIT、ACTION STRINGS、EVOLVE、この辺はポップや歌物でも即戦力として大いに活躍してくれると思います。
アレンジの幅が一気に増えるでしょう。
まとめると・・・
- KOMPLETEを買ってガッカリしたくない人(笑)。
- 劇伴、BGM、映画ゲーム音楽の作成をしている人。
- シネマティック音源を一気に揃えたい人。
- 予算はあるが、どれを買おうか迷っている人。
これらの人が当てはまると思います。
予算はあっても、やはりKOMPLETEの音源たちはそれなりにクセもありますし、
これを買えば、未来永劫、音源を買い足す必要が無い、と言う代物ではありません。
ですので、後々、Collector’s Editionにアップグレードを考えている人もULTIMATEから始めて様子をみるのは有りなんじゃないでしょうか。
「KOMPLETE 13 ULTIMATE」をサウンドハウスで見る↓
※2023年 追記※ 最新Ver.のKOMPLETE 14 ULTIMATEはコチラ!↓
▶Native Instruments KOMPLETE 14 ULTIMATEをサウンドハウスで見る◀最強!だけど値段も容量も最強。余裕のある人はCollector’s Edition!
とまぁここまで書いたらもう言うまでもないですが、
予算もストレージ容量も余裕!って方は、どうぞCollector’s Editionで!って感じです(笑)。
もちろん筆者も、やはりCollector’s Editionにしか収録されてない音源もあるので、
魅力的ではありますが、本当にかなり膨大なので、ちょっと供給過多かな・・・、感は否めません。
作曲ジャンルによっては、使わない音源がいっぱいだー…となる可能性もあるかな・・・と思います。
とは言え、本当に充実した収録数ですので・・・
- 予算とストレージに余裕がある人。
- 劇伴、BGM、映画ゲーム音楽をバリバリ作る人。
- ジャンル問わず多くの曲を作らなければならず、アイデアや音色を枯渇したくない人。
こんな人にはお勧めです。
「KOMPLETE 13 ULTIMATE Collector’s Edition」をサウンドハウスで見る↓
※追記※ 最新Ver.のKOMPLETE 14 Collector’s Editionはコチラ!↓
▶Native Instruments KOMPLETE 14 COLLECTOR’S EDITIONをサウンドハウスで見る◀さいごに。
さて如何だったでしょうか。
以前記事にも書きましたが、シリーズを重ね、13となったKOMPLETE。
時を経るたびに「使える総合音源」となりました。
「10」位までは、やはりちょっとクセのある音源が多く、使い勝手も限られる感がありましたが、
今やようやく真の「業界標準」に近づいて来たのではないでしょうか。
とにかくシネマティック系を作曲する人には、美味しい音源が一杯です(でも、ULTIMATE以上ですよ!w)。
ぜひ、購入の参考になさって下さい!
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