大容量とその値段で悩む「SUPERIOR DRUMMER 3」。
さて、DTMerにとって「ドラム音源」と言えば、必ず耳にするのが「SUPERIOR DRUMMER 3」。
しかし、そのお値段はちょっと高め(3万~4万位)。
しかもあまりセールをやっているのを目にしない・・・。していたとしても値引き率がそんなに良くなく・・・。
でも、色んな所で高評価は聞くので気になっている方も多いんじゃないでしょうか!
筆者も購入するまで、色んなレビューを見てきました。
既に、Steinbergの「Groove Agent5」や、XLN audioの「Addictive Drums 2」等は愛用していて、追加する必要があるのか・・・。
何せ高いし、大容量でストレージを圧迫しそう・・・。
そんな中、ついに清水の舞台から飛び降り購入しましたので、
かつての筆者の様にまだ悩んでいる方々のために、レビューをしたいと思います!
結論、買って良かった!しかし用途を選ぶ!ストレージはやはり圧迫するです!
- 買って良かった!
- さすがの出音!
- しかし用途を選ぶ!
- ストレージはやはり圧迫する!
です。
ストレージ問題及びインストールについては別記事がありますので、そちらをお読みください!↓
SUPERIOR DRUMMER 3、大迫力その出音について。用途も考察。
いや、音質はさすがでした。しかし、その用途は・・・?
まずはそこん所を!
生っぽさは最強!素晴らしい音質!
先ず最初に鳴らした時の感想は!
「うぉお!すげぇ!」です!
さすが、大容量だけあって、そのアンビエント感の生っぽさが凄いんです。
これは、BFDに負けていないと思いますよ!
もうなんていうか、生!生!生ドラム!って感じでw、とにかくリアルなんですね!
響き方が本当にスタジオ等で聞いている様な鳴りで、大満足です。
とにかく「生っぽい」ドラムが欲しい人には、断然お勧めできます!
バンドサウンドや、バンドでドラムのみ差し替えたい時などは、
きっと生ドラムを録音するのが馬鹿らしくなるくらいの勢いだとw、感じました。
↑ね。ゴイスーでしょ!
あなたの作る楽曲にここまでの「生」感は必要か!?
ただ気になった点は、「あまりにもリアル過ぎる」点です。
楽曲を作るうえでのドラム音源は「ただリアルであればあるほど良い」と言うわけではありません。
生っぽいそのアンビエント感故に、オケに馴染みすぎる感があります。
もちろん、アンビやアタックは調整できるので・・・、
「それ、あんたのミキシング能力が足りないだけじゃないの?」
と言われれば、返す言葉は無いのですがw。
でもやはり、当たり前といえば当たり前ですが、例えばパンチのある4つ打ちのユーロビートにのせるには、悪くはないけど他の選択肢を考えてしまうかな・・・。
と言う感じです。
でも、言い換えれば、凄くオケには馴染みやすいです。
劇伴とかで、メインのメロディ等を邪魔せずに鳴らしたい時なんかは、とても重宝するかと思います。
生っぽさも世界観に雰囲気を与えてくれるでしょう。
拡張音源も豊富!決して「オールジャンル」では無い。
SUPERIOR DRUMMER 3の良い所は、とてつもなく膨大な拡張音源が用意されているところです。
かなりのジャンルをカバーできるんじゃないでしょうか。
オーケストラパーカッションや電子ドラムもありますが、ただ筆者が思ったのはあくまで「生ドラムの拡張音源」なんですよね。
これは、筆者の間違った勝手な解釈だったのではあるのですが、
「大容量!」って聞いていると、
「拡張音源も加えれば、これ一つさえあれば、リズム関係は他に何も必要なくなるかなぁ」
と勝手に解釈してしまっていた所です。
あくまで、「生ドラム」に関しては、これに拡張音源を加えて行けばまさに「最強」です。
しかしながら、もう一括り大きな範囲で「リズム音源」と捉えた時には、
あくまで「生ドラム」として最強であって、何もかも全てのリズムの出音が揃うわけではありません。
まぁ、勝手に前もって過大評価をし過ぎていた自分が悪いのですが(苦笑)、
きっと勘違いしている方も筆者の様にいると思いますので!
例えば、機能限定版のSEバージョンがCubaseに標準で付属しているGroove Agent。
これは筆者も愛用しているのですが、生ドラムに関しては断然「SUPERIOR DRUMMER 3」に軍配が上がります!
しかしながら、Groove Agentは、本当に広く浅くリズムが用意されているのでBeat Agentを選択すると、生ドラム以外もかなり使える場合があるので、作成する曲によってはGroove Agentを選択するときも多々あります。
MIDIグルーブの検索機能とワークフローも最強!
さて、若干ディスってしまう感じになりましたがw、使い勝手もこれは本当に最強です!
音質はもちろん、これからご紹介する機能を手に入れるために買っても良いくらい秀逸。
MIDIをDAWにドラッグ&ドロップするだけで、編集及び音源の差し替えが出来るので、
音が合わなかったら、後に別のドラム音源に変えても良いわけですからね!
ソングクリエイター、ソングトラック機能が便利!
様々なジャンルをタブで絞っていき、一覧で出てくるビートをクリックするだけで、
プロのドラマーが収録したリズムを視聴&使用できるのはTOONTRACK社の十八番。
この音源でもそこは、健在です!
中でも、スライダーの様に横棒で表示されているのが、ビートの「手数」を表してくれているんです。
これが、リズムを選ぶときに本当に助かります!
スライダーのゲージが右に多いものはより複雑な手数のビートが。逆はシンプルで手数の少ないビート。
これがリズムパターンを選択する時に、とても役立ちます。
また「ソングトラック」と言うのもあって、
画面下部に色分けして「Aメロ」や「サビ」に適したリズムパターンを最初に選んだパターンから合うものを提案してくれるんです。
そのまま、ソングトラックに提案されるがままポンポンリズムパターンを放り込んでいくだけで、
1曲分のドラムトラックが作れてしまうと言う・・・。
う~ん、これは素敵です!
一度使ったらやめられない「Tap2Find」機能!
いくら、検索機能が優れていても、自分が求めているリズムパターンにたどり着くまで視聴し続けるのはかなりの労力。
しかし、このSUPERIOR DRUMMER 3には、「Tap2Find」と言う、恐ろしく便利な機能が備わっています。
これは、マウスでクリックし、なんとなーく自分が求めているリズムのバスドラやスネア、ハイハットをクリックすると、
それに近いリズムパターン候補一覧を、パーセンテージで提案しくれる所です!
あんまり文字で書いてもピンと来ないかもしれませんが、
いつものDTMerにとっての駆け込み寺「sleepfreaks」先生がとても分かりやすい動画を挙げてくれています!↓
いやーこれは便利!
音質だけではなく、こういった使い勝手の良さがあるので、少々高くてもSUPERIOR DRUMMER 3を買う価値はあります。
EZ DRUMMER 2 からのクロスグレードもあり!
さて、筆者はいきなり、SUPERIOR DRUMMER 3を頑張って購入したのですが、やはり高価は高価。
先ずは下位版の弟分、EZ DRUMMER 2を買ってからクロスグレードするのは如何でしょうか?
もちろんクロスグレード価格が用意されていますし、いったんEZ DRUMMER 2で使用感を試し、気に入ってからクロスグレードもありですよね。
何と言っても、このEZ DRUMMER 2は1万円台で買えますし、こちらも拡張音源が充実。
しかもその拡張音源はSUPERIOR DRUMMER 3とも互換性があります!
しかもソングトラック機能やTap2Find機能も健在!
弟分ですから音質は兄貴には敵わないでしょうが、それでも十分ドラム音源としては即戦力になるでしょう。
「TOONTRACK ( トゥーントラック ) / EZ DRUMMER 2 ソフトウェアドラム音源」をサウンドハウスで見るさいごに。
さて如何だったでしょうか。
今回も読者の為に忖度なくw、赤裸々に筆者の使用感をレビューしました。
本当に生ドラムに関しては「最強」です。
バンドサウンドや音数の少ない劇伴やインスト作成時などには、その存在感は益々、増すでしょう。
使い勝手のいい機能を使って、別の音源に差し替えるのも良し。
使いどころを選ぶ出音ではあるものの、生ドラム音源としてはやはり、
「最強」でした!
「TOONTRACK ( トゥーントラック ) / SUPERIOR DRUMMER 3 ソフトウェア・ドラム音源」をサウンドハウスで見る
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