はじめに。
今回、ご紹介したい本は、林修著・「いつやるか?今でしょ!」。
林先生と言うと、言わずと知れた、予備校「東進ハイスクール」の超人気講師。
しかし、今では、その元々の存在も知らない人が増えて来ているんじゃないでしょうか?
「ちょくちょくテレビで見る物知りなオジサン」と言うだけの認識の人も、増えてきたはず・・・。
しかし、この林修先生、やはりただ者ではありません。
それが解るのが今回の一冊でもあります。
いまだ手に取って見ても、仕事、業種問わず、参考になる事がいっぱいで、
ぜひ皆さんも、人生の指南書にして頂きたい!と思い、記事を書くことにしました。
しがないサラリーマン生活を送る筆者が、メンターにしている1人であり、この著書も何度も読み返してきました。
2012年初版ですから、随分、前の本になりましたが、
「人生の教科書」として、ぜんぜん今も参考になり、普遍的な事が書かれています。
特に、今まで生きてきてどうもパッとしない人生を送っている中年の皆さんはもちろん、
これから社会に出る若者は、必読と言えるでしょう!
「東大出身」の林先生ですが、著書は何も臆することなく読んで頂けます!
難しい数式も出て来ません(笑)。
本当に普遍的な事が書かれていて、めちゃくちゃ参考になります。
周りから「お前はダメだ」なんて言われてきた人なんて最適かもしれません。
「今さら・・・」ではなく、混迷の時代の「今だからこそ」読んで頂きたい一冊です!
既に読んでいる人も、改めて反芻するつもりで、一緒に記事を読んで頂ければ、これ幸いです!
今すぐやるべき基本の習慣。
挨拶は、誰にでも平等にしよう!
掲題「今すぐやるべき基本の習慣の内容」については、いくつか、書かれているのですが、
まず、林先生が書かれている事は、「挨拶は、誰にでも平等にしよう!」っていう、こんな学校の先生が言う様な事ですw。
しかし、このメリットが細かく説明されていて、とても納得いきます!
そして、私は今まで、他の著名人たちの本を読んできましたが、かなりの人が同じような事を書いています。
確か、『SHOWROOM』を運営する、あの前田裕二さんも同じような事を書いていました!
確かに、自分に置き換えて考えた時・・・、
上司や近しい人には挨拶が出来ていても、はたして、その他の人に出来ているかと言うと・・・、
意外と出来ていないもんですよねぇ。
ポイントは「誰にでも平等に」。
受付のお姉さんはもちろんの事、清掃のオバちゃんにまで、変わらず平等に元気よく。
挨拶は、
「世間が自分を見る貴重な機会」
だと、林先生は言います。
地位に関係なくきちんと挨拶することが、人生のマイナスになる事なんて一つも無いのに、これをやる機会は無いと。
そして、何よりも、この行動にかかるコストはゼロだと!
う~ん、納得です!
第一印象力を高めよ!
なんやかんやで、第一印象が大事だと、林先生は言います。
中身も大事だが、一度、第一印象で苦手のゾーンに入れられたら、なかなか抜け出せないと・・・。(特に女性に「生理的に受け付けない」と言われたら死刑宣告だとw)。
そして中身より、外見が一番変えやすいのだからと・・・。
うーん、イチイチ納得!
ぐうの音も出ません!
特に、「清潔感」。
これに尽きると、先生はおっしゃいます。
①髪、②顔、③香り、④洋服、⑤靴、⑥小物、⑦手と、7項目に渡って、説明されています。
例えば②顔。
男がカッコいいと思っている髭は、女性から見ると「ただ汚らしい」としか思っていない場合が、意外多いと。
ドキッ!
・・・っと、した人も多いんじゃないですか(笑い)?
ですよね、全く(笑)。
いやー、目から鱗!
今すぐやめるべき無駄な行動。
相談に正論で返すな。
これも面白くって、人間て人に相談する時って、往々にして自分の中で答えが決まっていると、先生は言います(考えてみれば確かに・・・)。
すでに答えを用意しながら、敢えて相談している時が多いと!
そして、自分の思っている通りの答えを言ってくれる人の事を、
「あの人は良い人だ、自分の事を良く解ってくれている」と評するのだと・・・。
いやー、これもまた目から鱗w!
なので、「おかしいな」と少し思っても、最後まで相手の話をよく聞いてあげて、
相手の持っている答えを、さも自分のアドバイスの様に答えてあげることが、
「あの人に相談して良かった」と自分の評価を上げるテクニックだと言います。
いやー、どう思います?(笑)。
なんか悲しいかな、それが人として正しいかどうかは別として、驚くほど的をえているなぁと・・・。
言われて、改めて気がつきますよね。
入れ替わりの激しい、超人気商売の予備校講師として第一線を走って来た、
林先生だからこそ、言える指南じゃないでしょうか!
友達は少ない方が良い。
これもなかなか、とがったキャッチフレーズですが・・・。
「友達といる時間が、1人で過ごす貴重な時間を奪う」場合がある
と、先生はおっしゃいます。
今の若者は、「群れる」⇒「なれあう」と言う悪循環に陥りがちだと。
「歳を重ねるごとに『堂々たる一人』になれば必然的に周りに人が集まってくる」
とも、おっしゃいます。
他の著書で「いつもの仲間と、いつもの場所で、いつもの会話が始まった、と思ったらイエローカード」だと言ってましたね・・・・。
これも、ドキッ!です(笑)。
そういう時って、安心できる時間で楽しいんですがね・・・。
あまりそれに陥るなと・・・。
納得です。
コラムがめちゃくちゃ面白い!
本文とは別に、途中途中で、単発のコラムも書かれているのですが、これがまた秀逸なんですよ!
一部、ご紹介しましょう!
キラキラネームの真実。
予備校で講師をしている上で、先生は、驚くべき事実に気付いたと言います。
成績の上位の生徒に限って、名前が、「明子」、「良子」、「宏美」など、普通に読める字の子が、圧倒的に多いんだそうです!
え!?、マジで!?ですよね・・・。
しかも最近増えてきた「難読」な名前・・・、
いわゆるキラキラネームですよね・・・、そんな名前の生徒の子の親はクレームが多いんだと!
なんと!
先生は、これは単なる偶然では無いんじゃないかと。
そもそも名前と言う固有名詞は、区別するためのだけのものであるのに、
そこに「過剰な思い」を込めてしまっているのではないかと・・・。
優秀な人ほど、名前について拘りの無い人ばかり、なんだそうですって!
林先生は自分の名前が「林一番、二番」とかでも良いと(笑)。
そして、最後は、こう締めくくられています。
「それでも頭でっかちの屁理屈だと言う人には、あの世界的野球選手の名前が『スズキイチロー』と言う、極めて平凡な名前であることをお伝えしておきましょうか」
・・・、返す言葉が御座いません(笑)!
限界を迎えているかもしれない資本主義。
拡大生産を続けなければ倒れてしまう制度である、「資本主義」。
貿易立国の名のもとに、駆け抜けた日本。
いまからほんの数十年前に、ロックフェラーセンターを日本人が買った時代もあったと、林先生は懐疑的に語ります。
少子高齢化で消費は落ち込み、先行きが見えない社会。
でも先生は、この資本主義は「まだ生まれてほんの500年程度に過ぎない制度」だと言います。
決して絶望するなと・・・。
一旦、その時の人口に合わせた制度だっただけで、移民を受け入れるのもありだと。
何でも夜明け前が一番暗い。
明けない夜は無い。
言い尽くされた言葉を胸に、顔を上げて歩んでいきましょうと。
まぁ、本当に自分自身も、絶望することの多い昨今ですが・・・、それでも生きて行かなければなりません。
林先生にそういわれると、決して社会に自分が合っていないのではなく、
社会自体が限界を迎えているかもしれないと、思考の方向を少し修正できた様な気がします。
おわりに。
いかがだったでしょうか。
もちろん、今回ご紹介した内容なんて、本の中身の極々一部ですし、しかもかなり端的に、さらっと紹介しております。
でも、その面白さ、エッセンスは伝わったんじゃないでしょうか。
著書を出され、流行語大賞にも選ばれた時から久しいですが、
未だタレントとしては、もちろん、予備校講師としても第一線で活躍されている理由が、この本に詰まっている様に思えます。
しがないサラリーマンの皆さんはもちろん、これから令和を生き抜く若者にも是非読んで貰いたい一冊です。
以下、ご紹介しておきますが、関連本もオススメですので、そちらもぜひ手に取って読んで見て下さいね!
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