はじめに
実は、筆者は、耳が悪い。
約、1年前位から補聴器に頼らざるを得ない生活を送っている。
この「難聴」には非常に悩まされていて、仕事は勿論、プライベートまで、生活に色々支障をきたすので、悩んでいる読者もとても多いと思う。
診察を受けた病院は、10院余りにも及び、今まで本当に試行錯誤と言うか、戦ってきたというか、この「聞こえが悪い」と言う悩みと向き合ってきた。
現在も戦っている最中だが、同じく悩んでいる人たちに少しでもヒントとなればと思い、この記事を書くまでだ。
筆者も、今までネット内の記事に時に落胆し、また希望を見つけ、難聴と対峙してきた。
今回から数回に渡って記事にしたいと思う。まずは、PART-①【種類や原因 編】。
また、「最近、聞こえが悪くなってきた・・・」や、「周りの人にテレビの音が大きい」等と言われるようになって来た人にも是非、読んで貰いたい記事になるようにしたい。
感音性難聴に関する体験記事は、巷にも少ない気がします。
どうか、同じ悩みを持つ方々の少しでも良い情報になればと、願ってやみません。
「種類」と、「気づき」について。
大きく分けると、難聴の種類は・・・、
◆伝音声難聴
◆感音性難聴
この2つである。
いつもながら、ググれば解る情報なので詳細は割愛するが、「伝音性」は、耳の器官に異常が発生するもので、耳垢詰まり、中耳炎、鼓膜損傷など。 基本的には治療法が確立されており、聴力の回復が期待できる。
対して、「感音性」は、 耳から脳まで届くまでの、内耳や聴神経の障害が原因で起こり、一般的に医学的な治療による改善は難しいといわれ、大きな音でさえしっかり聞こえない場合がある。
「神経性難聴」と言われることも。
要は、伝音声は、音が感じる神経に到達するまでの障害なので、ザック入り言うと、耳の外側(見えてる部分)の問題を治せば、回復出来る可能性がある。
しかし、感音性は、神経に届いてからそれを脳に送る時の生涯で、耳の中の神経の問題なので、音は届いているがそこから聞こえを正しく感じるまでの障害、つまり内側(見えてない内部)の問題で、現代医学では治癒不可能と言われている。
残念ながら、筆者の難聴は「感音性」で、いまだ治癒せず、苦労しているのだ。
20代中盤の頃、実家に帰ると、両親から「テレビの音が大きい」と言われ、仕事仲間からも「話聞いてる?」と言われたり、自分でも聞き直すことが多くなっていた。
先ず、最寄りの小さな診療所に行った時は、まさかの診断結果で・・・
「気のせいです。集中して話を聞いていないだけです。」
と言われ度肝を抜かれた(苦笑)。
その後、心配になって大きな総合病院に行き、「感音性難聴」と診断された。
皆さん。
と言う事で、この御時世ですが、いまだ確実に、「ヤブ医者」ってのは存在します!
本当に気を付けてください。
その、ヤブ医者診療所は、実際、明らかにヨボヨボの爺さん医者が出てきて、ろくに検査もしてくれませんでした。
後に言った総合病院では、見た事もない、ありとあらゆる機械で調べてくれ、最終的にはMRIまで撮って貰いました。
そして、診断は「感音性難聴」・・・、何よりも医師の口から「現代医学では治療出来ない」とハッキリ言われた時のショックは今でも覚えています。
「最近、耳が悪いかな・・・」と少しでも感じる方が居ましたら、ぜひ早めにしっかりとした病院で見て貰うことをお勧めします。
そして、どうか、早めに見て貰って下さい!
その理由は、この先、このシリーズ記事を読んで頂ければ、どんどん理解して頂けると思いますよ。
原因は何だったのか?
感音性難聴の原因と言っても本当に様々あるらしく・・・。
あくまでザックリと言うと、主な原因は・・・
①加齢によるもの。
②遺伝的要因によるもの。
③ 過度の騒音
④その他( ストレス、メニエール病 、髄膜炎、etc・・・)
④に関しては、種類によってはだが、突発的なもの有り、治癒する可能性もあるらしい。
しかし、治癒する可能性が低い厄介なのは、①〜③の慢性的なものである。
筆者は、結論から言うと①〜③のどれかで、はっきりとは断言できないが、可能性としては「③過度の騒音」が一番大きい、との診断だった。
加齢によっては基本、誰しも身体機能は落ちてくるものだが、それが平均よりも早いのか・・・、もしくはそれも遺伝的要素なのか…(因みに筆者は父が耳が悪い。と言っても70歳を越えてからの話だが・・・)。
ただ、20代前半の頃から、舞台で芝居をしたり、 バンドマンもしていたので 大音量の音響システムの中で過ごす事が多かったり、自宅で作詞・作曲・編曲の仕事もしていたので、ずっとヘッドフォンをしていたりと・・・。
何よりも、5年以上、DJとして、これまたヘッドフォンをしながらほぼ毎日過ごしていたという事があるから、医者が言うには、おそらく「 ③ 過度の騒音 」ではないか、と言う診断だった。
毎日、ヘッドフォンで音楽を聴いているのは疲れるし、耳に良くないとは巷でも聞くが、なんせ、症状がいつの間にかジワリジワリ悪くなっていたようで・・・、
「いい加減、このままじゃちょっと聞こえづら過ぎてヤバいな・・・。」
と本格的に対峙し始め、きっちり改めて検査をした時は、健常者の聴力の、なんと3分の1程度まで落ちてしまっていた事である。
「現代医学では治療不可能」。この現実と向き合う事に。
冒頭から提示しているように、筆者の様な「慢性的な感音難聴」は、基本的に現代医学では治療不可能である。
不可能であるが、その悲しい現実との付き合い方を、この後もこのシリーズ記事で紹介していくのだけれども、とにかく早めに知る事に越したことはありません。
私は、時にこの現実を受け入れるのも嫌になり、時に自暴自棄にもなりました。
一方で、何とか治らないかと、セカンドオピニオンどころか、10thオピニオン位、ありとあらゆる医者に行って診療して貰いました。
耳鼻科が有名と名高い病院や、東京の大きな病院にも行きましたが、結果は全て同じ・・・。
「現代医学では治療不可能です。補聴器を付けて下さい。それしかありません。」
≪じゃぁ、補聴器付ければ良いじゃん。メガネを付ける感覚で付ければ解決するじゃん≫
と思う人も多いかもしれません。しかしなんです・・・、これが。
この後の、このシリーズ記事でも書くが、残念ながら感音難聴は、メガネをかけ視力が戻るように、 補聴器を付けたからと言って 、以前の様に問題なく会話できる聴力に戻るとは限らないんです。
しかも、補聴器はとても高く、高いものは両耳で100万以上します。
現在は、「人工内耳」と言う、それこそ、耳の中に人工の内耳と言うのを手術で入れ込むという最終手段もあります。
しかしこれは、元々あった自分の聴力を失い犠牲にする代わりに、人工内耳を埋め込むのであって、これでも100%元の様に聞こえると言う保証は無いようです。
何よりも、手術に、数百万かかります。
さて、では、どのようにこの難聴と向き合えば良いのでしょうか。
次回、PART②【補聴器 編】で、筆者の経験を赤裸々に語りたいと思います。
※PART2②はコチラ!→「PART-②【補聴器 編】」
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