さて、今回はシリーズ、PART②【補聴器 編】である。
まだ、PART①をお読みでない方は、PART①もぜひお読みになって下さい。(※記事はコチラ→PART-①【種類や原因 編】)
購入時は、店選びから慎重に!「 認定補聴器技能者 」がいる所で。
「現代医学では基本、治療不可能」と、行く病院病院で言われ、結局、「補聴器を付ける他ない」と言われた筆者。
事実、特に仕事のミーティングや会議では、遠い人や声の小さい人の言葉が、かなり聞こえない状態で、大事な商談も迫っていたその時、とりあえず「補聴器を買わなければ・・・」と、最寄りのメガネ店へ入った。
しかし・・・、これが間違いだった。
結論から言いましょう。
筆者は、メガネを販売する傍ら、オマケの様に補聴器を販売している店に入ってしまい、型落ちしている古い補聴器を買わされ、大損しました。
普通に、やはり先ず補聴器を買うとなると目に飛び込んでくるのは、駅前や街に点在する「メガネ店」。
そこに一緒にポスターやノボリで、「補聴器あります」などど掲げてあるので、そこで買うのが思いつくでしょう。
筆者もそうでした。
もちろん、その様な店が全て、メガネの片手間に補聴器を販売していて、信用ならないとは言いません。
しかしながら、事実、私はそのような所で、自分に合わない物、古い粗悪品を買ってしまいました。
店員に色々聞きながら、装着しては試してみたのですが、なかなか思うようには聞こえず・・・。
前記事にも書きましたが、事実、きちんとした店できちんと調整して貰った補聴器を買っても、100%心地よく、以前の様に会話ができる様にならないのが感音性難聴のやっかいな所、なんです。
それはそうなんですが、筆者が行った店は、最悪でした。
その事実を良いことに、何度調整しても「そんなもんですよ」とか、「何度でも調整しに来てください」と言われるがまま、大事な商談が迫っていたこともあり、購入。
片耳約、5万円。両耳で実に10万円以上しました。」
これでも実際、補聴器としては1番安いくらいで安い方で、高いものだと両耳で100万円以上します。
事実、まだまだ補聴器と言うのは、「ニッチな世界」なので、単価が高い。
ニッチなくせにメガネと違って、精密機械なので開発に予算がかかり、各メーカーも相場的に、その様な高額な値段になってしまうんだそうです。
Amazonなんかで安く「集音器」として販売している物もありますが、いわゆるこれは小さい「拡声器」。
全ての音が大きく聞こえるので、たまたま自分の聴力状態にマッチする人は良いですが、難聴と言っても、聞こえにくい音の部分、周波数は個人で千差万別、人によってバラバラ。
なので、細かく調整できる「デジタル型」の補聴器として販売している物を、補聴器外来や専門店に何度も通い、聞こえにくい周波数にスポットを当てながら、調整して貰いながら、自分に合わせていくのが、本来の形なんです。
あくまで「医療機器」、なんですね。
もし、粗悪な集音器を合わない状態で使ってしまったら、それこそ、もっと聴力が悪くなる可能性だってあるのです。

そして、ここで筆者が調べて知ったのが、 「認定補聴器技能者」と言う資格。
補聴器の販売や調整などに携わる者に対し、基準以上の知識や技能を持つことを認定して付与する資格。
この資格を持っている人なら全て信用できるとは限らないでしょうが、やはり、こう言った専門的資格保持者が滞在する店に行くのが、絶対ベターでしょう。
筆者が最初に買わされたメガネ店は、もちろんそれなりに、調整もしてくいれましたが、何とも聞こえが良くならず、また時にはパートのオバちゃんみたいなのしか店内におらず、明らかにテキトーな事言ってるな・・・と言う時がありました。
結果、「合わなかったら返品できる」とか、「これは最新のデジタルな補聴器です」とか言っていたことは全て嘘だったんです。
「返品したい」と何度言っても応じて貰えず、後に説明する 「認定補聴器技能者」 のいる店に行って見せたところ、その補聴器はとても古いもので、メーカーすら現在も存在しない。その買わされた悪質な店ぐらいしか調整する機器すら無いと言った代物でした・・・。
要は、10万円もする高い買い物を・・・、使い物にならない余り物を、まんまと買わされた形になったのです。
ですので、それで完全に安心、と言うわけでも無いですが、最低限 「認定補聴器技能者」 のいる店、そして出来れば、メガネ屋さんと兼任している所ではなく、「補聴器専門店」に行くのが良いでしょう。
また、耳鼻科には、病院によって「補聴器外来」と言うのもあります。
これは耳鼻科の先生が、補聴器の専門スタッフを紹介してくれ、一緒に合う補聴器を検討してくれると言う物。
筆者は、たまたま近くに「認定補聴器技能者」 がいる補聴器専門店がありましたので、そこにしました。
補聴器外来も結局、医者に紹介された認定技能者が調整を行う様で、いちいち病院にを予約するのも面倒だし、これはあくまで筆者の推測なんですが、お医者さんと補聴器販売員の癒着がありそうで・・・、また患者目線でない物を買わされたら嫌だな・・・と思い、今の所は「補聴器外来」は見送っています。
いずれにせよ、後に行った専門店は、「購入後、半年間は返品可」でしたし、「無料で1週間お試しレンタル」もしていました。
とにかく、この様に・・・、
買って返品できない状態になるのが一番危険で、それだけ補聴器はデリケートですし、何度も調整が必要であり、合う、合わないがあるので、それを体感しつつ、選ばなければならないのです。
補聴器の種類、それぞれのメリットとデメリット

補聴器には大きく分けて、「耳かけ型」と、「耳あな型」があります。
「耳あな型」は、その名の通り、耳の穴にスッポリと入れ込んで使うタイプ。
メリットとそしては・・・、
◆今はかなり小さいのもあるので、物によっては他人から付けていることが、ほとんどバレない。
◆耳の形状の集音機能の恩恵を受けることが出来る。
◆動きに制限が少ない(メガネやサングラスも、いつもと変わらなく付けることができる)。
また、デメリットとしては・・・、
◆「耳かけ型」に比べ、取り外しが少し面倒。
◆小さいので「耳かけ型」に比べ、値段が高め。
◆耳の奥に入るので、人によっては装着感、圧迫感を感じ、また蒸れやすい。
等があります。

一方、「耳かけ型」のメリットとしては・・・、
◆脱着が「耳あな型」に比べ、楽である。
◆「耳あな型」に比べ、価格は抑えられる。
◆耳穴に入る部分が小さめなので、圧迫感が少ない。
またデメリットとしては・・・
◆耳の外にマイクがあるので、補聴器をしているのが他人に気づかれやすい。
◆動きに制限が出来やすい(メガネやサングラスなどかけるときに、物によっては干渉する)。
◆マイクが耳の後ろにいくので、耳の形状による集音機能の恩恵を受けにくい。
等があります。
筆者は、どちらもそれぞれ使用したことがあるのですが、これは本当にどちらが良いとは言えません。
人によるし、予算にもよるし、使うシーンにもよるでしょう。
「補聴器を付けていることが、他人にバレる」と言う事も、それが良いのか悪いのかは、悩ましい所です。
むしろ、耳かけ型で付けているのを自然と知ってもらった方が、いちいち説明する手間が省ける場合もあるでしょう。
しかしながら、この令和の時代、耳かけ型だと、仕事中等にワイヤレスで音楽を聴いていると勘違いされることもありますので、本当にどちらも、メリット&メリットはあるので、ぜひ、ご自身で装着してみて、決めて下さい。
いずれにしても高い買い物。長く付き合うのが補聴器。

何度も言いますが、補聴器を付けたからと言って、メガネをかけるように、すぐ聴力が戻るわけではありません。
人間の耳って本当に良く出来ているらしく、この現代科学が進歩した現代でも、補聴器が補える周波数は、その一部なんだそうです。
なので、補聴器を付けた時には、本来、聞きたく無い音も大きく入って来るので、先ず「うるさい!」となります。
それで、音量を下げるのだけれど、それだとやっぱり聞こえない、となります。この繰り返しです・・・。
会話がやっぱり大変で、声は大きく聞こえる。だけど、何を言っているのかが、やはり聞きづらいんです。
何度も何度もお店に通い、調整して貰うしかありません。
そして、補聴器の音に「脳」が慣れるまで訓練しなければならず、時間がかかるんです。
これも個人差があるそうで、人によってはすぐに補聴器の恩恵を受け快適に過ごせるそうですが、筆者は、補聴器を使い始めてから、約1年。
いまだ、月に一度は、あーでもない、こーでもないと調整して貰っていて、それでもまだ聞こえにくくて、もう10回以上調整して貰っています(基本的には買ったお店では調整は無料で何回でもやってくれるので安心して下さい。それこそ調整にいちいち金をとる店はかなり悪質だと思いますよ)。
はじめは、とにかくうるさくて、すぐ外してしまっていたんですね。
それでは訓練にもならないとの事で、頑張って使ってきました。
今では、会議などでは付けなければ本当に何も聞こえず、必需品になっていますので、これでも大分、脳が慣れてきたのかもしれませんね。
今使っているのは、耳あな型で、両耳でおよそ20万円もします・・・。
高い買い物です。
のわりに、付けて、すぐ聞こえるようにならない・・・。
残念ながらそれが、感音性難聴に対する、補聴器なんですね。
その現実を受け入れるのには、相当な時間がかかりました。
そして、高い100万円のを買っても、それでも必ず良く聞こえるとは限らないのだそうです(実際、お試しで100万円のを付けて1週間過ごしましたが、よく解りませんでした・・・)。
同じように、難聴と戦ってる読者の皆さん、一緒に頑張りましょう!
※追伸
補聴器の電池は、お店で買うより、ネットが断然安いですよ。
(ご自身で、お持ちの補聴器の型に合う、使用できるものを選んでお買い求めくださいね)
次回は、西洋医学に限界を感じ、東洋医学に救いを求めて行った筆者の体験談を語ります。
ぜひ、次記事も読了して下さい。感音性難聴で悩む全ての人たちへ!👇
難聴(感音性難聴)との戦い~種類や原因、治療方法から補聴器の使い方、選び方までを考える~PART-③【はり・きゅう治療 編】

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