※今回の記事は、あくまで筆者が以前参加した「治験」での体験談です。
全ての治験がこの様なものとは限りませんでしょうから、その点は予めご了承下さいね。
参加するにあたっては、全ては自己責任でお願い致しますね。
はじめに
「治験」。
一度は聞いたことがあるけど、一体どんなものなのか。
気になっている人も多いでしょう。
筆者も、そのうちの一人でした。
実際、筆者は今まで3度、参加した事があります。
気になっている方のために、体験談を記したいと思います。
どうぞ参考に、お役立てください。
「治験」とは、新しい薬ができるまでの社旗貢献である。
薬ってのは、新しく生み出されるまで、何度も、マウスに投与したりして、
「本当に効果があるか」、「副作用が無いのか、あるとしたらどれだけのものなのか」
そんな事を、長い時間をかけて調べる訳です。
そして、数えきれないチェックを経て、ようやく、新薬として認可され、私たちの生活に生かされるんですね。
そのかなり「最終段階」的なものが治験で、実際に「ヒト」に投与等して、その効果や副作用を見るわけです。
なので、あなたが風邪を曳いた時にいつも飲んでいるその「風邪薬」も、
疲れた時に点眼するその目薬も・・・、
全て「治験」を経て世に出ているわけですから、「治験」無くして、新薬はありません。
そういう意味では、とても意義ある社会貢献だと言えますね。
実際の、治験生活とは!?
それでは、筆者が体験した、実際の治験生活をお話していきましょう。
誰もがすぐに参加できるわけではない。条件は色々あります。
先ずは、登録した機関から、予定されている治験の案内が届きます。
ザックリとした検査内容と、期間、条件などです。
期間は、数日通院で済むもの在りましたが、
そう言うのでなければ、基本、入院し、その間、病院から一歩も外に出れない物がほとんどでした。
1週間や2週間程度のものから、長いもので1ヵ月以上の物もありました。
もちろん、その期間にスケジュールが空いていなければなりませんので、会社員の方などは、なかなか難しいかもしれませんね。
あと、「タバコを吸うor吸わない」であったり、「体重が○kg未満」とか、ピンポイントで「喘息の方」や、「アトピー性皮膚炎の方」等もあったかと思います。
そして、参加したいプロジェクトに決定しても、事前に「健康診断」があるので、それに引っかかっては参加出来ません。
実際、治験中はどんなことをするのか?
さて、私が参加した時は、とある薬が固形しか無かった所、顆粒のものを開発するに当たって、その二つを1週間づつ、2週間に渡って飲んで、調べる、みたいな感じだったと思います。
入院中は基本的に、ベッドで安静にして、
薬を飲む⇒採尿⇒採血⇒血圧などの各種検査
と言うサイクルを、ひたすらします。
言い換えれば、参加者は、ベッドに寝ているだけで、
看護師さんに言われるがまま過ごすだけですので、特殊な能力は何も要りません。
ただ、やはり、採血はかなり多かったので、採血が苦手な方は、やめておいた方が良いかもしれませんね。
検査など無い時間は、どう過ごすのか?
治験薬にもよるでしょうが、もちろん、四六時中、検査をずーっと、やっているわけではありません。
基本的には、ベッドで安静にしておかなければならないのですが、ベッドを離れても良い時間がそれなりにありました。
有難いことに、私が参加した施設では、
レンタルで映画を見れたり、あと、ネカフェ並みに、めちゃくちゃ漫画が置いてあってそれを読めたりして、退屈することは有りませんでした。
(ずっと読みたかった「課長 島耕作」や「グラップラー刃牙」を、全巻一気読みした記憶がありますw)。
また、ボードゲームなども置いてあって、知り合い同士で参加出来たと思われる人たちは、めちゃくちゃ楽しそうにそれをしていましたね。
看護師さんから、「お疲れ様でした、終了です」と、治験生活終わりの声掛けをされていた時に、
「え!?もう終わり!?」と、まだ、ずっと居たそうにしていた姿がいまだに忘れられません(苦笑)。
携帯電話やスマホは基本、一旦没収され、見ていい時間等が決められていたと思いますが、これも治験の種類や、その参加機関によるでしょう。
普通に美味しいご飯が出ました
もちろん、食事も普通に出ます。
さすがに、自分のタイミングでおやつなどを食べることは出来ませんでしたが、普通に美味しい食事が3食出ました。
しっかりとしたステーキが出てきた時は、とても美味しく、嬉しかったんですが、「これから血を取られる感、満載だな」なんて思いましたw。
もちろん、治験薬によっては「朝ご飯は無し」など、食事制限がある場合も、あるでしょう。
トイレも基本的には自分のタイミングで行けますが、決まった時間に採尿があったので、苦労しましたね・・・。
要は、採尿のタイミングにおしっこが出なければ、検査にならないのですから・・・。
良い感じに、タイミング見計らって貯めておく必要がありました(苦笑)。
それと、私が参加したのは、個室では無かったので、
見知らぬ人と、一斉に一つ屋根の下で寝るのが苦手な人は、難しいかもしれませんね。
気になる「お金」の話。
もちろん、参加するにあたって、参加者からお金を支払うことは、一切有りませんでした(交通費は自己負担でしたが)。
仮に、最初の身体測定でダメだったとしても、僅かながらの協力費を頂けたかと思います。
そして頂ける費用ですが・・・、これはもちろん、検査内容や入院日数によりマチマチですので、一概には言えません。
やはり拘束時間が長ければ長いほど、頂ける報酬は多かったと思います。
この頂けるお金は、「負担軽減費」といって、あくまで、ボランティアに参加した負担を軽減するものに支払われるお金なんですね。
なので、あくまで「負担軽減費」が出るボランティアと言う認識で、「バイト」ではなく、「バイト代」では無いと、係の人が強くおっしゃっていたのを思い出します。
額はなんとも表現しずらいですし、簡単に言えませんがやはり、あくまで目安としては、普通にバイトや日雇いで働いた時の日当よりは、多いと思いますよ。
で、大丈夫なの?体。
もちろん、認可される前の薬ですから、想定外の副作用に見舞われる可能性はゼロではありませんし、
そのような事があり得る事を予め承認する同意書にサインをして参加することになります。
しかし、万が一の事があってもルールを守っていれば、無償で適切に迅速に治療を受ける事ができる、と説明を受けました。
(まぁ、当たり前ですけどね。そうじゃなかったら怖くて参加なんて出来ないですw)
ただ、何事も100%ではないので、そこは自己責任で参加、っていう話です。
追伸、私は3度ほど参加しましたが、もちろん、後遺症なども一切なく、健康です。
さいごに
さて、いかがだったでしょうか。
人体実験されるみたいで嫌だなぁ、
と思うか・・・、それとも、
ほとんどベッドで寝てるだけで、ご飯も出て、健康診断まで受けれて、しかも「負担軽減費」と言う報酬まで貰えて、社会貢献まで出来る!
と、捉えるか。
とにもかくにも、強制されて参加しなければいけないものでも無いですし、皆さんが飲んでいる薬も、そういったボランティアの方々の協力があって世に出たのは間違いのない事実ですよね。
と言うわけで、今回はこの辺で!
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