はじめに。
さて、今回は、劇団員におすすめの!?アルバイトについてです。
「!?」と記しているのは、そりゃぁ、劇団員たるもの出来るだけ楽で、時間も短く効率よく働けたら最高ですよね。
でもそんなバイトがあれば、劇団員じゃなくっても誰もがそれがやりたいバイトってことで、それやってますよね(笑)。
それに人にはそれぞれ、仕事の合う、合わないもありますので、一応「!?」と入れさせて頂きました。
とは言え筆者も長い間、小劇団で劇団員をして食べて行けずアルバイト生活を送りました。
その上で、実際自分が体験した物、または周りで知人がやっていたものを紹介し、
劇団員の方が少しでも長く夢を追うことができればなぁと思い、記事にしたいと思います。
劇団員時代の事については、別途、記事にもしていますので、よかったらそちらもご覧下さい👇。
それではご紹介していきましょう!
1.和食ファーストフード(吉野家、すき家、松屋など)
まずは、すき家や吉野家などの和食ファーストフードです。
広い意味では、「夜も働ける飲食系」と言っても良いでしょう。居酒屋なんかも同じ部類です。
和食ファーストフードでのアルバイトの「メリット」。
とりあえず、飯にありつける。
食い物屋な訳ですから、無料とはいかなくても、従業員割引で食事ができます。
これは、やっぱり貧乏劇団員にとって、非常に有難い事ですよね。
シフトの自由が効きやすい。
比較的、シフトの自由が効きやすい仕事と言えます。
店にもよるでしょうが、筆者の経験上、曜日固定ではない職場が多く、予め言っておくと公演などで休みを貰えたりしてました。
また24時間365日営業が基本なので、定休日などに惑わされず、働くことができます。
夜勤だと、稽古後に働けますし、急な仕事にも対応しやすいです。
店舗の場所が多く、常に募集している。
色んな所に店舗があるので、働くのに都合の良い場所を選びやすいのはメリットでしょうね。
また、かなりの店舗で人手不足感が否めないので、いつでも募集してる感があるのは有難いですね。
和食ファーストフードでのアルバイトの「デメリット」。
意外と肉体労働で体にくる。
飲食は意外と体にきます。
夜勤にもなると、なおさらです。
稽古に行く頃にはヘトヘトになってしまってたりしますね・・・。
急な休みがとれない。
予めお願いしておけば休みやすい職種だと言いましたが、突発的な休みは、どんだけ体調が悪くなっても休めない感は否めません。
店舗自体がそれぞれ小さい事が多いので、時間帯によっては2人位で回していることもあるので、1人休まれると店が回らない。
イコール、意地でも自分が出勤するか、誰か代わりを見つけないといけないでしょう。
とにかく、仕事自体がきつい。
一時期社会問題になったいわゆる「ワンオペ」になってしまうと、もう最悪です。
接客、調理、清掃、在庫や売り上げの管理と、仕事も多岐にわたる中で、一人ぼっちの時にお客さんが沢山来られたりしたら、もう地獄です。
仕事自体は本当にきつかったです。
2.コンビニ。
続いてはコンビニです。
和食ファーストフードに比べれば、肉体労働感は少ないです。
コンビニでのアルバイトの「メリット」。
廃棄を貰える場合がある。
これは店にもよりますが、賞味期限切れのお弁当など、くれる店があります。
これは売れない劇団員にとって、非常にありがたいですよね。
店舗の場所が多く、常に募集している。
これは、上記「和食ファーストフード」で記したのと同じ理由です。
夜勤もあるので、稽古などに影響を受けにくく働けます。
肉体的な負担は少ない。
居酒屋や和食ファーストフードに比べ、肉体的には楽な方です。
コンビニでのアルバイトの「デメリット」。
覚える業務の種類が多すぎる。
1つ1つの仕事はそんなにきつくは無いでしょうが、とにかく業務の種類が多いので、覚えるのは大変です。
今やコンビニで出来ることが多すぎます。
それを提供するスタッフは大変です。
急な休みがとれない。
これも「和食ファーストフード」と一緒で、店を回している人数が少ないので、
急な場合、意地でも自分が出勤するか、代わりを見つけるしかありません。
3.ホテルのフロント。
ビジネスホテルや、ラブホテルのフロント業務です。
ホテルのフロントのアルバイトの「メリット」。
肉体的負担は少ない方。
店にもよりますが、筆者が経験した所は、コンビニや牛丼より肉体的負担は少なかったです。
業務もチェックイン、チェックアウトの他、伝票の整理と簡単な清掃位だけでしたので、楽な方でした。
仮眠可の場合もある。
夜勤で働けるのは、コンビニや牛丼と同じメリットですが、
知人が働いていたホテルは、なんと途中、2、3時間の仮眠が許されていました。
お客さんが来た時にだけブザーを鳴らされ、起きて業務、みたいな所もあった様です。
ホテルのフロントのアルバイトの「デメリット」。
業務に面白みがない。
人にもよりますが、単純作業なので、業務に面白みがありません。
また、1人回しも多いので孤独です。
且つ、何かトラブった時は不安で仕方ありません。
急な休みがとれない。
これも、コンビニや牛丼に同じく、です。
4.治験。
治験に関しては、詳しくは別途記事にしていますので、そちらをご覧頂ければと思います↓。
「治験」とは?「バイト」とは言ってはイケない!?その生活の体験談です!
治験の「メリット」。
業務が楽。
業務と言うか、基本安静にしているだけです。
あとは薬を飲んで、採血して、採尿して・・・血圧はかられて・・・、と受動的なものばかりです。
特に覚えなきゃならないことも、ありません。
食事も出ます。
暇つぶしのものが用意されている。
漫画や映画が見れたりと、時間を潰すものが用意されているので、助かります。
健康診断が受けられる。
参加する際は健康診断を受けることになるので、無料、もしくは負担軽減費を貰って、健康診断を受けることができます。
治験の「デメリット」。
自分の体が実験体になる。
やはりデメリットはこれですね。
あくまで自己責任での参加になりますので、あしからず。
病院内に軟禁される。
通院のものもありますが、ほとんどは数日にわたって入院することになります。
携帯なども限られた時間しか見れなかったりと、いわゆる軟禁状態になるのがデメリットでしょう。
参加日時が限られる。
継続して、都合の良い時だけずーっと参加してこれだけで生活していけるものではありません。
指定の日時をガッツリ開けておく必要もありますし、
事前の健康診断を受けてパスしないと参加できないので、狙って働くのは意外と難しいです。
5.俳優の養成所や専門学校の講師や先生。
俳優の養成所や専門学校の講師や先生です。
もしこの仕事にありつけたのなら、それはラッキーであり、幸せです。
デメリットも、あまりありません。
講師や先生の「メリット」。
自分が興味ある分野で仕事ができる。
これは大変なメリットです。
芝居や芸術に関わりながらお金を貰えるのは、かなり希少な仕事です。
自分の舞台にお客さんを呼べる。
生徒やそこで出会った関係者は、芝居に興味がある人が多いでしょうから、お客さんとして自分の公演に呼ぶことができます。
舞台の本番や稽古のための休みに理解がある。
人や場所にもよるでしょうが、筆者の知人は、自分の舞台がある時も、講師を休んで休講に出来ていることが多かったようです。
何なら「みんなで先生の舞台を見に行こう」みたいな・・・。
講師や先生の「デメリット」。
ほとんど募集はされておらず、コネが必要。
メリットが多く誰もがやりたい仕事ですから、一般に募集されていることはあまりありません。
ほとんどがコネですね。
もしくはかなりの実績があれば別ですが、かなりの実績がある人は本業で食べていけているでしょうし・・・。
教えることが本業となりがち。
これはデメリットと言って良いか解りませんが、この分野の仕事にありつけると、
他の普通のアルバイトに戻ってまで、自分の表現を続けていくことが嫌になって来ます。
すると、自身の表現よりも、「先生」や「講師」として極めていく方向に進んでいく人が多いです。
それはそれで、好きな事に関わりながら食っていけるので、素晴らしい事ですけどね・・・。
6.放送局や劇場でのアルバイト。
放送局や劇場での仕事といっても、多岐に渡るので一概には言えませんが、選択肢としては有るかと思います。
放送局や劇場でのアルバイトの「メリット」。
好きな分野に関わりながら働ける。
裏方が中心になりますが、やはり自分が興味のあるジャンルで仕事できるのは、非常に有難い事です。
繋がりが期待できる。
やはり、人と人とのコネクションは大事ですから、本業に向けての繋がりを作れる可能性が大きいのはメリットですね。
放送局や劇場でのアルバイトの「デメリット」。
ほとんど募集はされておらず、コネが必要。そして、バイトが本業になりがち。
まとめて記しましたが、これは、先に記した「講師や先生」と同じです。
売れない役者にとってもそうじゃない人とっても人気の仕事なので、狭き門となります。
それだけに、一度あり着いたら、なかなか手放せなくなり、本業を忘れがちになります。
7.デリバリー(ピザや寿司の宅配)。
今、もっとも需要がある仕事の一つですね。
募集が多いのがメリットの一つと言うのは、言うまでもありません。
デリバリーの仕事の「メリット」。
人によっては「配達するだけ」が楽に感じる。
筆者は、寿司の宅配バイト経験がありますが、ほとんどの時間は、原付バイクに乗っている時間です。
あまり人間関係に惑わされることも少ないので、そういうのが苦じゃない人には、オススメのバイトと言えるかもしれません。
デリバリーの仕事の「デメリット」。
方向音痴は辞めといたほうが良い。
やっぱり世の中には、とんでもなく方向音痴の人っています。
そんな人がやってしまったら地獄です(笑)。
向き、不向きは、ハッキリするでしょうね。
世間が大変な時にこそ、求められる。
雨が降ったり、ウィルスが蔓延したり・・・。
世間が大変な時ほど需要があります。
その覚悟は必要です。
8.登録制の日雇いバイト。
登録制の日雇い系の仕事についてです。
筆者が以前経験したのは、予め登録しておいて、前日になって先方から仕事のオファーが来るか、
もしくは自分から「明日、仕事無いですか?」と聞いて就業するタイプのものでした。
その経験を下に考察しますね。
登録制の日雇いバイトの「メリット」。
融通がきく。
これに着きますね。
なんたって、前日に「明日働くか、働かないか」を決めることができますから。
でも逆に言うと、これが最大のメリットでありながら、本当にこれぐらいしかメリットがありません・・・。
登録制の日雇いバイトの「デメリット」。
仕事がきつく、給料が安い。
もちろん、当たりハズレはあります。
しかし、往々にして、この手の日雇いバイトは、
雇う方も「その時だけ都合よく安く」雇うわけですから、まぁ辛い仕事も多いし、給料も割が合わないことが多いです。
筆者が行った仕事で、運送会社の仕分けがありましたが、超単純作業の繰り返しの上、
正社員⇒派遣社員⇒レギュラーのバイト⇒パートのオバちゃんたち⇒日雇いバイト
と言、従業員ヒエラルキーの最下層でしたから、まぁ扱いもこき使われますし、
働いていて悲壮感は否めませんでした・・・。
スキルと人間関係の蓄積が無い。
これも、その時のタイミングによりますが、
運よく気に入られて、同じ現場に「またいつでも来てよ!」となれば、それはラッキーです。
しかしながら、基本、毎回現場も違いますから、仕事も人間関係もその都度、一からになります。
ここが本当に辛かったですね。
そんなのを余り気にしない人は大丈夫ですが、結構精神的にタフさは求められるとは思いますよ。
9.ビルなどの清掃
この清掃業務のバイトに関しては、皆さんご存知、劇団「ワハハ本舗」の柴田理恵さんがやっていたと、以前なんかの番組でおっしゃってました。
清掃業のメリット。
黙々とする作業なので、セリフの練習ができる。
これは柴田理恵さんが言っていたことで、清掃のバイト中、仕事をしながら、ずっとセリフの練習をしていたそいうです。
もちろん大声ではできないでしょうが、黙々とする作業だからこそ、可能かもしれませんね。
何度もぶつぶつセリフを繰り返し、暗記しながら、バイトしていたそうです。
清掃業のデメリット。
時間が限られるのであまり稼げない。
ものにもよりますが、清掃業は基本、人が居ない時にする仕事。
深夜ガッツリなら別ですが、「朝の数時間だけ」ってのも多い様で、時給もそんなに高い方では無いようです。
まとめ。
如何だったでしょうか。
劇団で食べていくのなんて至難の業。
筆者も、もがき苦しみながら続けていましたが、ぜひ今頑張っている人たちも、
この記事を参考になんとか食いつないで貰いたいものです!
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